森雄太:力こそパワー
2月 5, 2021団体名:
個人
動画概要
「力こそパワー」は、Twitterで募集されたトートロジー(同義語反復)構文の「ネタ」による合唱曲集の1曲です。新型コロナウイルス対策として1回目の緊急事態宣言が出された2020年4月、全ての本番がなくなり外出もできなくなった時期に、この曲と出会いました。歌声合成ソフトを使って家でひとりでも創作し続けられたことで、芸術活動へのモチベーションを保つことができました。
動画のアピールポイント
歌声合成ソフト「NEUTRINO」の歌声ライブラリのうち、クラシック歌唱に近い「謡子」を使用し、多人数で歌っている合唱らしさをイメージして作りました。
動画作成手順
楽譜作成ソフト、音声合成ソフト、各種音源編集ソフト等を使用し、ひとりで作成しました。
画面が震えているので思わず力が入ります
ありがとうございます!
静止画だけでも何とかパワーを表現できないかと考えました。
この創作に取り組まれたことが、リアルな活動が中止に追い込まれた気持ちを救ったということは素敵ですね。歌声合成ソフトなるものの存在も初めて知りました。コロナ以来、必要に駆られて前へ進むときに、やむなく必要な知識や技術が向上しながら進まねばならないことを、心地良くも感じるこのごろです。次の作品にも期待しています。
コメントありがとうございました。歌声合成ソフトはボカロ(ボーカロイド)と同じ仕組みのものです。ボカロは商標なので、歌声合成ソフトと表記しています。
コロナによってたくさんの機会が奪われてしまいましたが、配信コンサート、リモート演奏など、新しい表現の場も生み出したと思います。ただしそうした新しい表現手段は、生のコンサートの代替の場として捉えられてる人がほとんどだと感じます。コロナが収束してコンサートが元通りに開催されるようになった後にも、コンサートと同様に価値ある活動ができる場として使っていけるよう、そこに残った人たちで開拓していけたらと思います。
歌声合成ソフトって、こんなに人の声に近づいているとは知りませんでした。
また、Twitterで公募された作品集と聞き、分散社会の芸術活動の力を再確認した思いです。
歌うことができる不特定多数の人々が、頭の中にあることを、打ち込み以外、一度も体の物理的な機能を使わずに「音楽」という形を作る。。。これもまさにテレコーラスの極みだなと感じました。
観念の力の集合が、感動を生むパワーとなることを証明している、素晴らしい作品だと思います。
追伸
映像のブルブル感は、筋トレのプルプルを想起させ、腹筋に力が入り続けでした (^^;;
今回使用したソフトは昨年2月にリリースされた「AIボーカル」と言われるもので、そこからより人の声に近づいた気がします。この曲が完成したのが3月末、緊急事態宣言が出て自宅で自粛生活を送る中でこの曲を見つけ、おそらくしばらくは実演の機会がないであろう新曲を、リリースされたばかりのAIボーカルを使って、より本物のイメージに近い音源を残してみようと思ったのが制作のきかっけでした。もしこの曲が早々に初演されていたら、AIボーカルで合唱を作るというアイデアやチャンスは、もっと遅かったかもしれません。色々なタイミングが重なった、この時期だからこそ形になった成果物です。
昨年のコロナ拡大をきっかけに、特に合唱の分野ではTwitter上でたくさんの新作が公開されています。その中には、ひとときの楽しみとして消費するだけではもったいないと思える素敵な作品もあります。テレコーラスを含めたインターネット上での活発な芸術活動は、ウィズコロナの世界に、より豊かな実りをもたらしてくれるものと思います。
P.S.
しっかりクールダウンして疲れを残されませんように!